２００４年７月２０日（火）　夕焼け

夕闇が迫ってくる頃西の空が真っ赤に燃える夕焼けは夏の代表的な風物詩のひとつである。

私の子どもの頃には仲間たちと一緒に夕方遅くまで外で遊び呆けるのが習わしだったし、縁台で夕涼みをする習慣もあったので、夕焼けを目にすることが多かった。造化の神が演出する舞台装置の華麗な装飾に子ども心にも感銘を受けたものである。

しかし近頃は夕涼みの習慣もなくなり夕方外に出ることが少なくなったため夕焼けを目にする機会が減ってしまった。

昨日の夕方居間に寝そべって庭を眺めていると東の空が赤く染まっているのに気づいた。夕焼けに違いないと思っていそいでデジカメを持って外に出た。

西の空が茜色に染まり空一面に夕焼け雲が広がっていた。自然の摂理のなせる技とは言え巨匠の絵筆でも描き出せそうにないみごとな色合いには見る度に感動を覚える。

近頃の子どもたちは夕方外に出て茜色に染まる夕焼け雲に心を奪われるような体験をすることがあるのだろうか。

子ども同士での殺傷事件が頻発する時代なので、ふっとそういう疑念が頭をよぎった。

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